東京国際映画祭で、最優秀作品にあたる東京サクラグランプリを受賞した、イスラエル映画「迷子の警察音楽隊」の試写会に行ってきました。
この映画、一言でいえば「ウラハラ」です。
要は人は見かけによらない、ということを実にうまく表現してます。
しかも、フランスやタイの映画ならまだしも、おそらく、よほどの映画ファンでもイスラエル映画は観たことないのでは?
僕も昔、イスラエルにしばらく住んでいたことがあるけれども、あの国は本当に複雑。
その地理的な理由から、隣接するエジプト、レバノン、シリア、ヨルダンはもちろん、ロシアやその他の中東諸国からも迫害を受け、それでもなお各宗教の聖地が存在するため、今でも争いが絶えないという、とっても難しい問題を抱えている国、それがイスラエル。
なのに、この映画はそんな政治色や宗教色は一切出さずに、ある音楽隊と、それを迎え入れる街の住人たちとの人間模様だけにフォーカスを当てている。
スピーディな生活を送っている、現代の日本人には、ぜひ一度見てもらいたい作品です。
みれば、なぜこの作品が最優秀に選ばれたかが、分かります、きっと。
イスラエル、もう一度じっくり旅してみたいなぁ。