自衛隊入隊日記
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当時22歳の私は、自衛隊入隊を決意し、
募集事務所に自ら入り込んだのだった。
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その後、何回か私の入隊希望担当の方が、アパートに訪ねてきた。
たいした話はしていない。テスト前日あたりに、電話がかかってきたりした程度だ。
入隊テストは近くの駐屯地で行われた。私は群馬県の伊勢崎市に
住んでいたので、近い駐屯地は埼玉県の新町だった。
あまり覚えていないが、歩いていった。1時間ほどだったか?
門の前に歩哨が立っていたので、近づくのに躊躇した。
ここからもあまり覚えていないが、入隊試験を受けに来た旨をその
歩哨に話すと、すんなり入門できた、と思う。
門からしばらく歩いた公民館のようなところが試験場だった。
学校みたいだった。
机が並んでいて、黒板もあった。
入隊試験を受ける連中が、まったく緊張していない様子で、座っていた。
試験管が黒いアタッシュケースを持って表れた。
アタッシュケースから、テスト用紙を取り出す。
前の席から順番に問題用紙が配られた。
学校みたいだ。
そして、答案用紙が・・・・配られなかった。
「答案を書く用紙がないので、問題用紙に書くように」
どうやら、答案用紙を忘れたようだ。
公務員を決定する試験とは思えないどんでんがえしだ。
何かのテストだろうか?
科目は国語、作文、数学(ひどく簡単)だけだったと思う。
そして面接。
面接の順番になると別の部屋に呼ばれたのだが、
私の前の人間が、どう考えてもまともな敬語一つ話せないようなやつだった。
大半が敬語はおろか、態度が子供じみた、親に頼って生かされているような
人間たちだった。
もう、どうでもよかった。
自衛隊がこんな集団の集まりなら、行く必要がないな、とも思った。
面接では、なぜ陸上自衛隊を選んだかたずねられた。
海上と航空の募集は、この時期にされていなかった、とはいえなかった。
「男のロマンのためです」とだけ答えた。
面接官は、始めから最後まで、目が笑っていなかった。
そのあと、身体検査があった。
身長と体重を量り、視力、あと簡単な間接運動を行った。
手足がきちんと動くかどうか、色彩視力テストもおこなった。
こんなので落ちる人間がいるかどうか疑わしかった。
まさか自分が入隊試験の助手をやり、案外落ちるやつがいることがわかるのは、これから2年後の話である。