最近、家の近くで水道管の破裂があって断水。
被災された方々の苦労をほんのごくわずかですが体験しました。
最近になって水のペットボトルの値段が戻ってたので、6本と少しだけ買いだめしていたのが昼食をつくるのに大活躍。また風呂の残り湯が残っていたので、これを泥だらけの手洗やトイレを流すのに使ったりとこれまた大活躍。節水タイプの洗濯機を買っていてよかった~と、しみじみ。いろんなところで「かもしれない」が役立ちました。
久々に地元の図書館に行ってみました。
ローマ人物語の2巻「ハンニバル戦記」、パソコン雑誌、宇宙の基礎知識の本など3冊を借りて、秋の夜長にほくほくしながら読んでいます。
塩見七生の「ローマ人物語」は一応全部読んだのですが、やっぱりこのポエニ戦争を書いた2巻とカエサルについて書かれた4、5巻あたりが飛び抜けて面白い。歴史に興味のある方にお勧めです。
しかし1巻はあまり面白くないので、これはざっと読み飛ばしてさっさと2巻に行き、ハンニバルを通じて「ローマ人物語」にハマることをお勧めします。なお、巻数はハードカバーでのものです。文庫本だと巻数が異なりますのでご了承ください。
この「ローマ人物語」を読むと、自分たちがいかにローマ帝国について何も知らなかったか、知っていてもそれがキリスト教世界を通してのイメージに基づいての知識だったかということについて思い知らされます。
このシリーズはかなりローマ寄りになってますが、そこがまた新鮮です。
このハンニバル戦争とローマ人が呼んだ第2次ポエニ戦争は、カルタゴというよりハンニバルが仕掛けてローマは大苦戦。青色吐息で滅亡の危機寸前まで追いやられます。
そのあたりの話が「寄生獣」でブレイクした岩明均の作品「ヘウレーカ」に出てきています。しかし、この作品のローマの将軍マルケルスの台詞に違和感が。
「地中海はやがてローマのものになる」的な台詞があるのですが、シラクサを解放した時点でもハンニバルはローマ領内を蹂躙している状態で、とてもとても言えた台詞ではなく、また、ローマもそんな野望は持っていない状態でした。
多数のフィクションが混じっているこの作品ですが、あの台詞はだけはどうにかしてほしかったところです。
岩明均さんのファンだけに残念なところ。
連載中の「ヒストリエ」がとても面白いだけに、その歴史的考証が正しいのかどうか気になるところです。