ローマ人の物語


Updated By : November 16, 2011 7:48:04 PM JST

最近、家の近くで水道管の破裂があって断水。
被災された方々の苦労をほんのごくわずかですが体験しました。
最近になって水のペットボトルの値段が戻ってたので、6本と少しだけ買いだめしていたのが昼食をつくるのに大活躍。また風呂の残り湯が残っていたので、これを泥だらけの手洗やトイレを流すのに使ったりとこれまた大活躍。節水タイプの洗濯機を買っていてよかった~と、しみじみ。いろんなところで「かもしれない」が役立ちました。

 

久々に地元の図書館に行ってみました。
ローマ人物語の2巻「ハンニバル戦記」、パソコン雑誌、宇宙の基礎知識の本など3冊を借りて、秋の夜長にほくほくしながら読んでいます。
塩見七生の「ローマ人物語」は一応全部読んだのですが、やっぱりこのポエニ戦争を書いた2巻とカエサルについて書かれた4、5巻あたりが飛び抜けて面白い。歴史に興味のある方にお勧めです。
しかし1巻はあまり面白くないので、これはざっと読み飛ばしてさっさと2巻に行き、ハンニバルを通じて「ローマ人物語」にハマることをお勧めします。なお、巻数はハードカバーでのものです。文庫本だと巻数が異なりますのでご了承ください。
この「ローマ人物語」を読むと、自分たちがいかにローマ帝国について何も知らなかったか、知っていてもそれがキリスト教世界を通してのイメージに基づいての知識だったかということについて思い知らされます。

このシリーズはかなりローマ寄りになってますが、そこがまた新鮮です。
このハンニバル戦争とローマ人が呼んだ第2次ポエニ戦争は、カルタゴというよりハンニバルが仕掛けてローマは大苦戦。青色吐息で滅亡の危機寸前まで追いやられます。
そのあたりの話が「寄生獣」でブレイクした岩明均の作品「ヘウレーカ」に出てきています。しかし、この作品のローマの将軍マルケルスの台詞に違和感が。
「地中海はやがてローマのものになる」的な台詞があるのですが、シラクサを解放した時点でもハンニバルはローマ領内を蹂躙している状態で、とてもとても言えた台詞ではなく、また、ローマもそんな野望は持っていない状態でした。
多数のフィクションが混じっているこの作品ですが、あの台詞はだけはどうにかしてほしかったところです。
岩明均さんのファンだけに残念なところ。
連載中の「ヒストリエ」がとても面白いだけに、その歴史的考証が正しいのかどうか気になるところです。

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Comments

  • till

    Reply to comment till 2011-11-17 00:43:13

    断水は難儀ですね><
    最近は節水トイレとか色々ありますが、
    ああいうのって非常時にはどういう風にタンクに水入れたりするんでしょうね。
    便利さは予想外のことに弱いのかしら?

    寄生獣の方の作品でローマっぽいの確かにありましたね。
    あの方の作品の「ボッ」って体がなくなるシーン何気に好きですw
    吹っ飛びすぎwwwwwwww

    むむ、でもこの日記から察するに今度は歴史モノMADかしらw
    実写映画のローマの戦争モノなどで作られたのを見たい限りですw

  • めっちゃん

    Reply to comment めっちゃん 2011-11-20 14:22:58


    ちわっす。

    水道管の破裂とは…難儀でしたね。

    静岡県東部のうちの方では、なにやら異常湧水とかで、なにやら騒いでいますね。

    歴史は好きなオイラです。

    図書館は割りと行きますね。最近はチョイご無沙汰ですが。歴史関係のフォーラムに入っていた頃はよく行ってました。本線は戦国ですが。三国志も古代ローマも多少はです。歴史群像の愛読者なので。

    ハンニバル…第二次ポエニ戦争の名将ですね。「アルプス越え」はエピソードですね。「カンナエの戦い」の頃が「華」があって、あとはジリ貧になって行きます。緒戦の調子の良い時にローマを陥落させて「コールド勝ち」できれば…と言った感じです。

    カエサル…通り名の「ジュリアス・シーザー」の英語読みの方が馴染みですね。古代ローマの超有名人です。何本も映画になっているとも。ローマ帝国の英雄ですね。

    「賽(サイ)は投げられた」とか「来た、見た、勝った」とか有名な語録も…オイラもよく使います。

    クレオパトラとのロマンスもあり、恋仲でした。エピソードには事欠かない人物でもあります。もちろん「三大美女」とか「鼻の高さ」で話題になるクレオパトラです。

    ちなみに「7月」の「JULY」はシーザーの「ジュリアス」が語源とも、と言う通説がありますね。いろんな所に出てくるお方であります。

    興味のある方は読んでみるのも、宜しいかと。

    これからもヨロシクでした。

  • tyokoreito

    Reply to comment tyokoreito 2011-11-20 22:28:47

    ヘウレーカもヒストリエも好きですが、
    本物の歴史は知りませんでした。

    この二者を読んでて思ったのですが、
    登場人物の価値観が私達現代人とほぼ同じなので、
    「タイムトリップ物」みたいな楽しみ方をしてしまいます。

    すなわち、もし自分がこの時代にいて、この登場人物のスキルがあるなら、
    どのように振舞うか?ってことで・・

    読者が感情移入できるように、価値観を現代風にするのは
    当然の手法ですので、
    それにリンクして、歴史に合致していなくても、どっちでもいい・・
    と私は思っていましたが、
    歴史を知っていたら、違和感があるかもですね。

    合っているに越したことはありません。
    合っていて、感情移入できたら
    さらに素晴しいですね。

  • ちょっと夕霧亭

    Reply to comment ちょっと夕霧亭 2011-11-22 18:11:45

    tillさんへ

    いつもお世話になります。そしてコメント感謝です。
    節水型というのを実際に見たことがないのですが、個人的にはあこがれております。これからは標準的なものになるのかなあとも。

    確かによく人が吹っ飛びます(笑)
    実際にあんな投石機があったら、もう大変(笑)
    というか大砲です。オーパーツです。
    城壁では巨大な円盤鋸が跋扈するし、海上には巨大なクレーンが……。
    おそるべきピタゴラスイッチ(←違う←人も違う)
    実写のマッドですか。競馬で挑戦しようかと1年くらい前から考えています。
    今のところ考えているだけに終わっていますが……。音楽の合うものを探している段階です。
    ローマ物で作るとしたら、勉強が必要ですね。映画をたくさん観ないと。ハンニバルのいい映画がないかなあ。あ、あの変な趣味の老人の話ではもちろんないです(笑)
    最初、その題名を見たとき、ローマものだと思ってぬか喜びした私です。orz

  • ちょっと夕霧亭

    Reply to comment ちょっと夕霧亭 2011-11-22 18:18:38

    めっちゃんさんへ

    どうも、コメント感謝です。
    おお、異常湧水。
    富士山がやばいかもとはここ1年、とくに言われだしたところです。
    これは何かの前ぶれでしょうか。地元の伝承も気になるところです。情報があれば知りたいところですね。
    大地震と富士山の噴火は歴史的に見て連動しているらしいので、これはひょっとしてピンチかもですが、連動しているのは東海地震とかのほうらしいので。しかし、このタイミングで噴火すると日本は大変なことに。盆と正月がいっぺんに来た騒ぎに(←違う)

    ジュリアス・シーザーとかアントニーとかの英語読みには逆にピンとこない人種でして。
    ちなみに暦といえばユリウス・カエサルが制定したのがユリウス暦ではなかったかと。
    クレオパトラですか。そういえば最近、クレオパトラの妹の墓が発見されたという話です。墓の中から出てきた妹の骨から顔を推測したところ、現地系の顔だったというオチが。あれ? プトレマイオス朝ってギリシャ系の王朝じゃなかったっけ? クレオパトラはギリシャ系の顔だちだと想像していたのに……異母妹かな?

  • ちょっと夕霧亭

    Reply to comment ちょっと夕霧亭 2011-11-22 18:21:43

    tyokoreitoさんへ

    いつもいつもコメントありがとうございます。
    ということは、他の作品もきっと読んでおられますね。
    「タイムトリップ物」には納得です。
    主人公は現代人そのまま、というか、作者の地のままのような印象を受けています。作者のひととなりを知っているわけではありませんが(←オイ)
    そしてそれが心地良い感じです。
    ただ、タイムトリップ物の条件として、過去の歴史に飛び込むので、その歴史が史実と合ってないと困る…。
    あー、それで私はこのマルケルスの台詞に異常な反応を示したんだと、チョコさんの解釈を受けて納得です。やっぱり主人公が歴史を変えたとかいうのでなければ、歴史の本線はそのままでなければならない、タイムトリップ物であるなら。とかとか一人で納得してます。
    実際はご存知のようにタイムトリップ物の作品ではないのですが。
    ちなみにこの主人公のダミッポス、実在の人物です。名前だけ歴史書に登場した程度らしいのですが。

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