海外バーダック小説ご紹介 【Bardock's story】
(今までタイトル間違っていましたごめんなさい! ’s が抜けていましたorz)
やっと続き(青年編、というかチーム結成編)を少しうpです。
先日、少年編Chapter1~6をうpしましたが、今回うp予定はチーム結成編7~10のうち7,8です。
Chap.8は実はまだ少し未訳が残っているのでうpは明日くらい?
今回から青年編という事ですが、やっぱりバダの基本的性格がオリジナルと違ってて
結構ストイックで真面目な印象なのはFUNimationバダから来てるんでしょうね。
どちらも好きだ>< (←節操なし乙)
そして新たにセリパ、トテッポ登場。
さらに嫁もチラッと^^ バダが口説き落されるまでは頑張る(爆)
ではどうぞー。
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いつもの【諸注意】
・腐でもR18でもありません・・・と思う ・【重要】人物は完全作者オリジナルとお考えください。性格違うしw ・全部で、バダ誕生からラディッツ誕生まで21章あります。
・オリジナルキャラがたくさん登場します バダの両親やその知人、友人 (なお作中、プラントー医師は最終決戦に出ていた老医師です) ・「Bardock story」の続編「Their story」あり ・【重要】作者様が最初に発表されたのが2012年なので、嫁はギネではありません (でも訳が本格的に嫁の登場する後半までいくかどうかわかりませんが><;) ・作品の雰囲気重視なので結構訳違ってたりするかも・・・してる・・・
(作者様より、和訳の許可を頂いていますが、相変わらずの残念和訳でごめんなさい。。)
以上おkの方のみ、お進みください>< ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
↓
・第1章はコチラです→→ 「海外バーダック小説ご紹介 【Bardock's story】Chapter1」
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Bardock's story (Fanfictionより)
https://www.fanfiction.net/s/7705762/5/Bardock-s-story
By: ravenclaw-scorceress29
Published: Jan 4, 2012
7.時は流れて
マトリカの死から数年後、バーダック、トーマとタケオ達は青年になりサイヤ軍に加わり、チームとなった。
バーダックの顔の傷は、少年の頃から予想された通り大きく目立つようになっていた。
その傷は、今やすっかり背が高くバーダックよりがっしりした体格となったトーマ・タケオたちの横に立った時、バーダックには必要な存在感すら与えていた。
彼らはもうスカウターを使用できる年齢となり、すでにチームとして最初の任務をこなしていたのだった。
3人は、さらに二人のサイヤ人を迎えてチームを結成した。一人目はトテッポ。彼はバーダック達より2,3歳年上で、背も高かったが、むしろ物静かなタイプだった。彼のチームは仲間割れの殺し合いにより決裂、そのため彼はチームを辞めていた。トテッポは、自分より若いサイヤ人がリードを取ることに喜んで同意した。
もう一人のメンバーは女性で、名はセリパと言った。
少し年下だが、バーダック達の気を引き付け続けるほどに元気にあふれていた。男たちより優雅でエレガントな彼女の身のこなしは、かなり彼らの目を引いていた。二度の任務を経て、五人の結束はより強く結ばれた。
そして経験不足にも関わらず、バーダックはすでにチームリーダーとしての役割をごく自然に見出されていた。
母の死から平坦な道ではなかったが、バーダックはそれを乗り越えてきた。
あの暴力的な父親からはまだなんの連絡もなかったが、不安の元が一つ無くなったに過ぎなかった。彼はアルウィナのアドバイスどおり、ボーゼックよりも強く、そしてまっとうな人間になるためのトレーニングを続けていた。そして任務の遂行や仲間の手助けもあり、バーダックは注目されるようになっていたが、トーマとタケオがトラブル・メーカーであったためそれは長くは続かなかった。
若い3人は、惑星ベジータの若い女性たちから注目を集めていた。トーマとバーダックはその楽しい時をよく過ごしたが、タケオは、さっさと一番の愛するガールフレンドを見つけていた。
それは彼らのチームメイトであるセリパだった。酒場では、セリパはタケオと一緒に座りたがり、膝にのることすらあった。初めは気まずかった他の3人も、すぐに慣れてしまった。
彼らの友情やリーダーとしてのバーダックを試すような大きな出来事が、チームを永遠に分けてしまうまでは。
チームはその運命の日、最新の次の任務に備えていた。送り込まれるその惑星は変身しなくても容易に征圧できると思われ、5人のサイヤ人は勝利を確信していた。
5人が各自のポッドに乗り込んで出発の準備をしているその時、何かがバーダックの目をひいた。
それは発射台を歩いて通り過ぎていく若いサイヤ人の女性だった。
彼女は、黒と白の戦闘服を身に着けていたが、バーダックを引き付けたのはその姿で、彼女は信じられないほど美しかった。
長い黒髪は太陽の光に輝き、ピンク色の肌は明るく、淡紅色の唇はとても魅力的だった。その時、バーダックの視線に彼女は見られていることに気が付いたようだった。彼女は歩みを止めてバーダックの方へ振り向いた。それは、今まで見たこともないような美しく長いまつ毛のエメラルド・グリーンの瞳だった。その瞳が輝いた。自分に見とれているのに気づいたその未知なる美しい女性はバーダックにほほ笑みかけた。
(笑っている・・・)
しかしバーダックが何か応えるより先に、タケオの自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「おいバーダック!」彼は叫んだ。「乗れよ!」
「ああ、今行く」
彼があの不思議な美女をもう一度見ようと振り返ったが、彼女はすでに消えていた。
(いったい誰だったんだ)
疑問を残して、バーダックはポッドに乗り次の任務に就くため五人は待機した。
バーダック達チームは、エチカという惑星に送りこまれた。その惑星には特にたいした敵も存在しなかったが、洞窟には、フリーザの欲しがる貴重な希少鉱物があった。
巨大なクレーターを作って5つのポッドが惑星に着陸、5人はポッドから出て身体を伸ばした。バーダックとトーマはあたりを見回した。そこは心地よい青空が黄色い草原に広がっていた。
その時、突然スカウターが戦闘力を検知して鳴り響いた。しかしアラームはやがて消えていった。
「次の満月はいつ?」セリパが尋ねた。
「二日間はない」タケオが答えた。
「だが俺達には必要ない。エチカ星人は俺達ほど力は無いからな」トーマが付け加えた。
「いいか、やる前によく聴け」バーダックは言った。「俺たちはここのやつらを排除するだけだ。星そのものには手を付けるな。フリーザ様はこの星の鉱物を必要としているが、ここのやつらがどの辺に隠れているか判らないからな」
仲間たちは了解してうなずき、分かれて5時間後に再び落ち合う事で同意した。
しかし、彼らの信頼関係は消されようとしていた。与えられていた惑星エチカの情報が大きな誤りであったことに最初に気付いたのはトーマだった。空を飛んでいるとスカウターが突然激しく鳴り響いた。それは何かが下にいることを示していた。見下ろした瞬間、エネルギー・ブラストが彼を襲撃、なんとか身をかわして見下ろすと地表のエチカ星人を発見した。
「あいつを捕えろ!」その一人が叫んでいた。
エネルギー・ブラストを交わしながら反撃したが、トーマは気づくと孤立状態で応戦していた。スカウターで助けを呼ぼうとしたが、他の仲間もまた戦闘状態に陥っていた。5人全員がエチカ星人に苦戦を強いられていたが、決してあきらめず戦い続け持ちこたえた。間もなくトーマ、セリパ、そしてトテッポが合流しエチカ星人が去って行くまで共に闘った。3人は疲れ切りながらもそれぞれのポッドに戻ったが、バーダックとタケオを見失っていた。セリパとトテッポが呼吸を取り戻している間、トーマはスカウターでコンタクトを取ろうとしていた。
「バーダックそこにいるのか?タケオ!応答しろ!」
「トーマ?」セリパが問いかけた。
「二人とも応答がない」
「あいつらは無事か?」トテッポが聞いた。
「わ、わからん・・・」
3人は二人の友を失う予感に重く静まり返った。
長く重苦しい時間が過ぎた時スカウターが鳴り響いた。こちらに二つの人影が向かってきていた。息を潜めてゆっくり近づいてくる人影が見えるまで待ったがそれが誰なのか全く分からず、不安がトーマを苦しめた。よく見るために飛ぶと、その声を聴いた。
「トーマ!手を貸してくれ!」それはバーダックだった。
彼は独りではなく、重傷を負って意識のないタケオを運んでいた。トーマは考える暇もなく双子の弟をポッドに運び込むのを手伝うために飛びあがった。
恋人の状態を見たセリパはその場でほとんど凍り付いてしまった。そしてバーダックとトーマはタケオをポッドに運びこむと瞬分の無駄もなく他のチームメンバーもポッドに乗り込み、
惑星ベジータへと飛びたった。そして可能な限り早く惑星ベジータに戻るとタケオをいちばん近くの医療センターのメディカル・マシンへと運び込んだ。
セリパから息子の負傷の知らせを受けたアルウィナは、すぐに飛んできた。そしてトーマとハグを交わしすとタケオの回復を待った。バーダック達他の3人は、センターの外で待機することにしたのだった。
そして翌朝、センター外の壁際で眠りに落ちていたバーダックは目を覚ました。
身体を伸ばし立ち上がったその時、ドアがシューッという音を立てて開き、プラントー医師が現れた。老医師は外で待っている3人の若者を見回した。
「プラントー、あいつは・・?」バーダックが尋ねた。
その声に、大事な友人の様子を聞くためにセリパとトテッポも目を覚ました。
プラントー医師が彼らの目の中に希望を見出してため息をついた時、バーダックは胸騒ぎを感じた。バーダックはかつてそのため息を聞いたことがあった。そしてその意味を理解していたのだった。
突然、バーダックは医師を押しのけると部屋の中に飛び込んだ。
「すまん」プラントーはゆっくりと言った。
バーダックがメディカル・マシンの設置されている部屋に入ると、抱き合っているベインとアルウィナ夫婦が目に入った。アルウィナは泣いていた。
マシンのすぐそばでは膝を抱えているトーマもいた。トーマは、深い悲しみに肩を揺らしていた。
タケオは夜中に死亡していた。
またしても、バーダックは大切な身内を失ったのだった。
(Chapter 7: Time changes)
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