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バーダック小説ご紹介 【Bardock's story】
チーム結成編続きです。(Chapter7~10のうちの9)
アニメではなんとなくトーマがリーダーっぽかったんですが、
ここでは親父がリーダーです。そんな親父も素敵 ホワァ・・・(*´д`*)
今回ちらっとナッパ様登場。嫁本格的登場まであと少しー><;
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いつもの【諸注意】
・腐でもR18でもありません・・・と思う ・【重要】人物は完全作者オリジナルとお考えください。性格違うしw ・全部で、バダ誕生からラディッツ誕生まで21章あります。
・オリジナルキャラがたくさん登場します バダの両親やその知人、友人 (なお作中、プラントー医師は最終決戦に出ていた老医師です。
今回からマラッカも登場。バダの脳波をチェックしていた鳥型の異星人) ・「Bardock's story」の続編「Their story」あり ・【超重要】作者様が最初に発表されたのが2012年なので、嫁はギネではありません (でも訳が本格的に嫁の登場する後半までいくかどうかわかりませんが><;) ・作品の雰囲気重視なので結構訳違ってたりするかも・・・してる・・・
(作者様より、和訳の許可を頂いていますが、相変わらずの残念和訳でごめんなさい。。)
以上おkの方のみ、お進みください>< ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
↓
・第1章(少年編)始めはコチラです
→→「海外バーダック小説ご紹介 【Bardock's story】Chapter1」
・第7章(チーム結成編)始めはコチラです
→→ 「海外バーダック小説ご紹介 【Bardock's story】Chapter7」
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Bardock's story (Fanfictionより)
https://www.fanfiction.net/s/7705762/5/Bardock-s-story
By: ravenclaw-scorceress29
Published: Jan 4, 2012
9.ニュー・チーム?
タケオの戦死から普段の日々に戻ることは、チームにとってそう簡単なことではなかった。しかし戦いを求める本能にも助けられ全員トレーニングを再開した。
トレーニング再開が再び楽しくなる事に時間はかからなかったが、誰かが居なくなった事実は、心に時折暗い雲の立ち込めるような思いにさせた。
トーマはもちろん弟を失ったまま続けていくことは辛すぎる事に気付いていたが、それでも日々強さを身につけていった。セリパはすぐに傷心から立ち直りいつもの生意気な口をきき、トーマとバーダックの友情はより強くなっていった。
タケオを失って数週間たち、チームは次の任務に就く準備ができていた。他の種族なら早すぎるかもしれないが、戦闘民族サイヤ人にとっては、それは好ましい事だった。
その記念に、バーダックだけでなくセリパやトテッポもそれとなく世話していたアルウィナは4人の若いサイヤ人の真新しい戦闘服を手に入れた。
チーム結成以来、4人は同じ黒・白・ゴールドのショルダー、両足サイド、クロッチ、それにブーツやリストアーマーの戦闘服を揃えていたが、今度はすべて異なる色、異なるスタイルのものを身に着けた。
トーマはフル装備で、ショルダー・アーマー、両足サイド・クロッチオーバー、ブーツ、それにリスト・アーマー付きのライト・ブルーとダーク・ブルーの戦闘服。
セリパはワン・ショルダータイプのボディー・アーマー。足のアーマーは無く、ひざパッド以外は黒とゴールドで彼女の女性らしい姿にぴったりだった。そして戦闘服の下にはピンクのレオタードを着け、仕上げは白いグローブとブーツだった。
バーダックとトテッポのメインボディー・アーマーはブーツに合わせた両肩ストラップタイプ。しかしながら、バーダックの方は両足サイドカバーを持ち、グリーンとダーク・ブルーの戦闘服、トテッポの方は金のストラップとライト・ブルーを基調に、ほとんどダーク・ブルーだった。
どちらも長いスパンデックス・パンツで、トテッポは青いリスト・アーマーを着けていた。
そしてバーダックはリスト・アーマーに替えて、赤いレッグ・ウォーマーと揃いの赤いスリーブに替えた。
それぞれのサイヤ人は今、個性的な戦闘スタイルを身に着け、新たな任務のために待機する状態にあった。
だが、もう一つのチームを揺るがす大きな変化がまだあるのだった。
それは、タケオの死後初めての任務を終了して数日後のことだった。
爽快なトレーニングが終わり、全員食堂に集まり夕食を詰め込みながら、お互いジョークを言い合って大笑いしていた。そのうちセリパのせいで、ジョークの中心が、初めての任務に就いた時に飛んできた破片に当たりノックアウトされてメディカルマシンから上がってきたバーダックに集まり始めた。
「あれはケッサクだったな!バーダック」トーマは大笑いした。「お前の顔っていったらなかったぜ!」
「ありがとうよトーマ!」バーダックが答えた。「次にお前がダウンした時に俺に同情はするんじゃねえぞ!」
笑い声があたりじゅうに響いて、突然の訪問者に気付かなった。近づいてきた見覚えのないサイヤ人は、明らかに面白くなさそうだった。
「おい!」その男は喧噪の中に割って入った。
4人のサイヤ人は騒ぐのをやめると、現れた男に目をやった。その大男は身長は高くないが、身体は大柄だった。髪はバーダックやトーマに比べるとさっぱりとしてボールのようであり、うっすら口髭をはやしていた。
「バーダックはどいつだ?」
「俺だ」バーダックが立ち上がって返事をした。「お前は?」
「パンブーキンだ。お前らのチームに任命された」
その場の全員が沈黙した。バーダックは隣にいたトーマの顔がこわばるのを感じた。
「何だと?」バーダックは厳しく言った。
「ナッパ司令が俺をお前らのチームに任命したのさ」
バーダックとパンブーキンはにらみ合った。バーダックはこんな事を信じたくは無かったが、タケオの補充であることは明らかだった。
「バーダック、俺は認めんぞ!」トーマは叫んだ。「聞けよ、俺たちチームにはもう他の仲間など必要ねえ」
「ああ、その通りだよ」セリパもきっぱり言った。「とっとと帰りな!」
仲間たちとパンブーキンは睨みあい、瞬時に緊迫した空気が漂い始めた。
しかしとうとう、バーダックが口を開いた。
「聞いてくれ、パンブーキン」バーダックははっきり告げた。「俺たちにはまだ知らされていないんでな。今からナッパに会いに行く」
「俺はどうすりゃいい?」
「知らん」
怒りで混乱している4人を食堂に残して、バーダックはナッパを捜しに出た。そうしてついに坊主頭の司令官を見つけ出したのだが、ナッパは全く協力的ではなかった。
「バーダック、お前が奴を気に入らなかろうとどうだろうと、知ったことじゃねえ」ナッパは言い放った。
「パンブーキンはどこかのチームに入らにゃならんし、お前らチームにはもう一人必要だろうが」
「あいつのチームはどうしたんだ?」バーダックが尋ねた。
「惑星ローマで仲間を見捨てたんでチームから外されたのさ」
バーダックは唖然となり固まってしまった。
「裏切り者じゃねえか!そんな奴などいらん!」
「お前らは言われた通りにやりゃあいいんだ!この下級戦士のゴミが!」
バーダックは必死にさらに反論しようとしたが、ナッパは彼よりはるかに上級戦士の大男であった。さらにサイヤ軍の司令官でエリートだった。
バーダックにはこれ以上反論するチャンスはなく、納得できないまま立ち去ろうとすると、「おい!まだ全部終わってねえぞ!」とナッパが叫んだ。
バーダックが立ち止まり振り向くと、ナッパはすぐに次の新しい任務票を与え、そして足早に立ち去って行った。
そして気が進まないまま、バーダックはパンブーキンを含めてチーム全員を招集した。
そして皆が好むと好まざるとに関わらずパンブーキンをチーム員とすることを告げると、仲間は一斉にバーダックに向かって大声で抗議を始めた。
「おい!俺だって気に入らないが仕方がねえだろう」
バーダックが叫ぶと仲間は押し黙り、ジョークだと言ってほしいと言わんばかりに彼を見つめたが、ジョークでは無かった。
そしてパンブーキンへの言葉もなく、全員ポッドに乗り込み出発した。彼らが送られたのは、惑星ベスグロスだった。
ベスグロス星人の数は非常に多かったが、戦闘力は低く、サイヤ人達には勝てる自信があった。
「ハン!楽勝だな」とパンブーキン。
「あの野郎を俺に近づけるな!」トーマはバーダックに向き直り言った。「でなきゃ奴を殺す」
バーダックは深くため息をついた。最悪なことに、誰もがパンブーキンを必要としていなかった上に、親友から目を離せなくなったのだった。
そしてチーム内の問題はすぐに表面化した。5人のサイヤ人達はグロス星人との激しい戦闘状態に陥り、数時間は自分たちチームの問題を忘れ去るほどだった。すべてが危機的状況になるまでは。
バーダックは数人の敵グループをたやすく撃破すると、すぐ6人の敵が槍で反撃するため距離を取った、もちろん、そんなものがバーダックに通用するはずなどなかった。
だがバーダックが攻撃を仕掛けようとした瞬間、ふいに何かに背後から襲われ地上に叩きつけられた。そして突然6人の敵がその若いサイヤ人戦士に鋭い槍を投げつけたのだった。トーマは親友の危機に気づいた。
「バーダック!」
トーマはエネルギーをためると、最大のエネルギー弾を放ちエイリアンたちを消滅させ、バーダックの所へ駆け寄った。戦闘服は大きく亀裂が入り失われて深い傷をいくつも負い、むき出しの身体は血まみれになっていた。ほとんど鋭利な槍によるひどい傷だった。
「バーダック!大丈夫か」
「ハハ、あ・・・ああ、大丈夫だトーマ」
「俺につかまれ」
途端にバーダックは意識を失ってしまい、トーマは彼の肩に手を回すとバーダックを引っぱり上げ、身体を支えながらスペースポッドまで運んだ。しかしまだ残った多数のグロス星人に阻まれトーマは離脱できず、トーマはバーダックをポッドに運び込むと母星に送り、メッセージを送信、ポッドが視界から消えるまで見送った。
「死ぬな、バーダック」トーマは不安そうにつぶやいた。
「なにがどうなってやがる?!まだ何も終わってねえぞ!」
ポッドが視界から消えるとトーマは再び闘いに戻っていった。
しばらくして、重傷を負ったバーダックのポッドが惑星ベジータに到着し、彼はデッキクルーの手により最も近い医療センターへと搬送された。そして裸にされるとメディカルマシンに搬入され、安定のためのワイヤや酸素マスクがかけられた。
バーダックの治療に当たったのはプラントーだった。そしてアシストするためにマラッカがやって来た。
「プラントー、やつの様子は?」
「彼ならもう大丈夫だろう」プラントーは答えた。「しかし一体何が起こったというのだ。ベスグロス星はそんなに難しい星ではないはずだが、バーダックともあろう者がなぜこんな事に・・・」
メディカルマシンの中で、バーダックはその疑問をかすかに聞いていた。
(自分を信じるんだ、なぜこんな事になったのかよく思い出せ!)
どう考えても変だった。グロス星人の投槍に襲われたとき、なぜ地面に打ち倒されたのか?
その時だった。バーダックの脳裏にその時の戦闘シーンがさらにスローモーションで蘇った。
抵抗するグロス星人に近づこうとしたとき、ある影がよぎった。
バーダックはその影に気づいた、だがそれは自分の影ではなかった。それはなんとパンブーキンだった!
パンブーキンはバーダックの背後に忍び寄ると、空中へと殴りつけたのだった。
(あの野郎・・・!)
しかしメディカルマシンの中では、どうすることもできなかった。
だが、バーダックは何かをやらなければならなかった。
(Chapter 9: New team?)
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