だからこと


Updated By : August 18, 2016 12:20:13 PM JST


「だいたいどうしてかれらが言い争っていることがわかったの」
 セ?ネドラは恥じ入るように赤面した。
「わかったわ」ポルガラがつぶやくようにいった。「どうやら妹の護符の使いかたをもう覚えてしまったらしいわね。まったく何てお利口さんなんでしょう」
「お願いよ、やらせ乳鐵蛋白てちょうだい!」セ?ネドラはだしぬけに叫んだ。「わたしにかれらを率いさせてよ。わたしにだってきっとできると思うわ。わたしがガリオンの奥方にふさわしいことを証明させてちょうだい」
 ポルガラはしばらく考え深げに王女を見守っていたが、ついに口を開いて言った。「ずいぶん急に大人らしくなったこと」
「じゃあ、やらせてくれるのね」
「それはこれから考えることにしましょう。それよりさっさと兜や盾だのをはずしなさい。剣はそこの片すみにでもたてかけておけばいいわ。わたしはおいしいお茶をいれるから、あなたが何を考えているのか聞かせてちょうだい。いったん始めてしまったからには、もう何を言われてもわたしは驚かないことにするわ」
「あなたも協力して下さるとおっしゃるの」どういうわけか、その言葉はひどくセ?ネドラを驚かせたようだった。
「もちろんですとも」そう言ってからポルガラはほほ笑んだ。「たぶんあなたをよけいな災難から救い出すことくらいはできると思うわ。ガリオンに関してはうまくいか免疫系統なかったようだけれど」彼女はふと言葉をとぎらせると、辛らつな目つきでセ?ネドラの胸当てを見やった。
「それは少しばかりやり過ぎではなくて」
 セ?ネドラはまっ赤になった。「だって、この方がもっと、その――」彼女は弁解するように口ごもった。
「セ?ネドラ」ポルガラは言った。「そんなこと気にしなくともいいのよ。あなたはまだ女の子なんですからね。もう少しお待ちなさい。そんなことは時間が解決してくれるわ」
「でもあんまりぺしゃんこなんですもの」王女はほとんど絶望したような声で叫んだ。とたんにある考えが彼女の脳裏にひらめいた。「ねえ、もしかしたらあなたの力で、そのう、こういうふうに――」そう言いながらセ?ネドラは胸の前である種のしぐさをしてみせた。
「いいえ、だめよ」ポルガラはきつい口調で言った。「それはあまりいい考えとはいえないわ。そんなことをしたらあなたの体内の必要なバランスを崩してしまうことになるし、そういったことは魔法で変えてはいけないのよ。いいからこのままじっとお待ちなさい。もしだめでも、何人かの子供を産めばきっとあなたの胸も大きくなってよ」
「ああ、レディ?ポルガラ」セ?ネドラは当惑したような声で小さく笑った。「本当にあなたには何もかもわかっているのね。まるでわたしにはいないお母さ更年期中醫んみたいに」思わず彼女はポルガラの首に腕を巻きつけた。
 ポルガラは鼻にしわを寄せて言った。「セ?ネドラ、いいかげんにその鎧を脱いでくれないこと。まるで鉄瓶みたいに臭うわ」
 セ?ネドラは笑い声をあげた。
 それから数日後、何人かの人々が重要な使命をおびてリヴァを離れた。バラクはチェレクの艦隊に合流するためヴァル?アローンに向けて出帆した。ガリオンのとりなしで許しを得た若き熱血漢レルドリンは、かの地における準備のためにアストゥリアへ船出した。ヘター、レルグ、ブレンディグ大佐はカマールへ向けて発ち、そこから各々の故国へそれぞれの最終的な動員準備の監督をするために帰っていった。それぞれの速度で進んでいたさまざまな成り行きは、西の国々が戦争へと容赦なく突き進んでいく今、ひとつになってますますその速度を早めつつあった。

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Author : れないようにし | 8/18/16 12:20 PM | Public
Tags : Comedy , Music , Lifestyle , だか , らこと
Contents Data : 354 2 0

Comments

  • れないようにし

    Reply to comment れないようにし 2015-10-08 16:49:11

    わたしは、基本的に、関西人の典型で、自己チュー。
    だから、人のことは、気にならない。
    キライな人のことも、じつのところ、そんなに気にならないのだ。

    自分の庭(脳内)のなかで、ひとりで遊んでいるのが、いちばん、楽しい。
    キライなことなんか、考えないで、楽しいことだけ考える。

    ご近所さんと、日曜日の朝、ウォーキングした。
    彼女は、こう言っていた。
    「一生懸命、頑張っている人をみると、尊敬するわ。
    それに比べて自分はなにもしていないから、落ち込むの」

    「人は人。
    自分のペースで、楽しいことだけを見つけて、これから先、やっていけば?」
    そう、無責任なコメントを発した、わたし。
    「苦手なことを克服するよりも、得意なことを楽しむほうが、ストレスがたまらなくていいよ」
    と、お気楽?発言。

    と言いつつ、わたしは、今朝、夢を見た。
    卒業以来、一度も会っていない、学生時代の同級生が出てきた。
    夢の中では、彼女は、コツコツ勉強していたが、わたしは、まったくしていなくて、
    理解できないままの状態で長い期間、それを積み重ね、放置し、
    試験なんて、絶対に受からなくて、単位も取れなくて、落第、間違いないという内容だった。
    いまさら、付け焼刃で勉強しても、どうしようもない、手遅れの、絶望的な展開の夢だった。
    朝起きて、夢だとわかって、こころの底から、ほっとした。

    なにもしていないことに対する、自責の念、ストレスの表れだと思う。
    人には、あんなことを言っておきながら、自分だってて、それを気にしているのだ。
    夢になって出てくるぐらいだから、無意識にプレッシャーを感じるぐらい、気にしているのだろう。

  • marko

    Reply to comment marko 2019-12-05 07:10:14

    awesome

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